2008年04月18日
あきつ丸の特徴
こんなにかわいい名前なのに意外と厳つい。。
あきつ丸の最大の特徴は、全通した飛行甲板と航空機格納庫を持つ航空母艦型の船型にある。一見すると、艦上機の運用が可能であるように見えるが、船体後部に舟艇等の重量物を扱うデリックとマストが屹立しており後方からの発着艦が出来ないこと、また速力が低いことから竣工時は洋上で空母として運用することは困難であった。このような船型になった理由は、建造計画当初、神州丸と同様にあきつ丸から戦闘機[2]を発進させ上陸部隊の支援を行うという構想があったためである。なお発艦した戦闘機は、戦闘後乗員脱出ののち不時着して廃棄されるか、上陸部隊が占領した土地に降りて再出撃を行うこととされていた。しかしこの構想も実現性を欠き、全通甲板は当初、航空機や車輛の運搬用としてのみ使用された。
戦争の推移にしたがって、連合軍潜水艦による日本軍輸送船の被害が激増すると、あきつ丸を船団護衛用の対潜哨戒機の母艦とすることが決定され、1943年中にはまず爆雷を装備したカ号観測機の搭載が構想された。次いであきつ丸を本格的な母艦とするため、1944年4月から7月にかけて甲板後部のデリック等を取り除いたり、着艦用の制動装置を設置するなど航空艤装の改装が行われた。搭載機は三式指揮連絡機に決定しこれを装備する独立飛行第1中隊が編成され、あきつ丸は護衛空母として対潜哨戒任務に就くことになる。しかし、あきつ丸が実戦において外洋で船団護衛を行ったかどうかは明らかではない。撃沈されたときは、航空隊を降ろし、輸送船として航行している最中であった。
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